ドームテントや小屋など、生活に必要な設備を一通り整えてから1年ほど経過して、山暮らしの維持費が見えてきました。家計簿はつけていませんが、昨年の断片から「これだけあれば生きていける」という年間支出を見積もりました。
現状
土地、移動、人、社会保険に分類して見積もりました。
年間支出は約44万円でした。金額はおおよそです。
| 分類 | 項目 | 年額(円) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 土地 | 固定資産税 | 0 | 免税点(100円程度) |
| 水道 | 0 | 井戸、スーパーの無料水 | |
| ガス | 0 | 薪、灯油は別項目 | |
| 電気 | 0 | タダ電(月70kWh以下) | |
| 光回線 | 24,000 | キャンペーン価格で契約 | |
| 合計(固定費①) | 24,000 | ||
| 移動 | 軽自動車税 | 2,400 | 原付二種 |
| バイク自賠責保険 | 3,000 | 5年分のうち1年分 | |
| バイク任意保険 | 10,000 | 対人対物無制限、ロードサービス | |
| メンテ諸費用 | 10,000 | オイル交換、パンク修理など | |
| 合計(固定費②) | 25,400 | ||
| 人 | 自炊食費 | 72,000 | 米、パスタ、野菜など(タンパク質はジビエで補填) |
| 嗜好食費 | 24,000 | 外食、冷食、袋麺、菓子類、アルコールなど | |
| 日用品 | 12,000 | ティッシュ、ラップ、セスキなど | |
| 雑費 | 24,000 | 交際、交通、医療費など諸々 | |
| 電話、SMS | 500 | povoの最小利用 | |
| モバイル回線 | 0 | 楽天優待SIM | |
| 人 + 土地 | 灯油 | 6,000 | 簡易調理、冬の暖房 |
| 人 + 移動 | ガソリン | 24,000 | 買い出し、遠出 |
| 合計(変動費) | 162,500 | ||
| 合計生活費 | 211,900 | ||
| 社会保険 | 国民健康保険 | 24,000 | 7割減免 |
| 国民年金 | 205,000 | 2年前納の1年分 | |
| 合計(社会保険料) | 229,000 | ||
| 合計支出 | 440,900 |
支出をまとめると、半分が社会保険料、半分が生活費。さらに生活費の半分が食費で、残りが雑費という構成です。
現状に至る判断
支出を構成する要点として、以下の選択をしています。
1. 住居は山林土地(評価:◎)
- 選んだ理由
家賃やインフラ基本料金を物理的に排除するためです。取得費を抑え、免税点以下の価値の土地を選ぶことで、所有コストを最小化しています。行政に頼らず道の整備などは自力で行うつもりで、居住にかかる固定費を極限まで削ぎ落としています。 - 見送った選択肢
- 田舎の格安物件(○)
すでに雨風を凌げる家があり、居住の即時性や身体的負担の少なさは圧倒的です。しかし、浄化槽や建物の修繕費など、所有し続けるための固定費は山林より高つくと思います。第2拠点として検討の余地はあります。 - 都市部の格安賃貸(△)
家賃がかかる上に公共インフラの維持費から逃れられません。近場の仕事は多いかもしれないですが、野生としての生存のために自然の恵みを直接採取できる機会は少ないと思われます。
- 田舎の格安物件(○)
2. 移動は原付二種(評価:◎)
- 選んだ理由
山間部での買い出しやジビエ回収に必要な機動力、たまの遠出のために法定速度60km/hを出せる原付2種を選びました。維持費の安さと低燃費を重視します。 - 見送った選択肢
- 軽自動車(○)
運搬能力が高く雨風を凌ぐ箱としても優秀ですが、今のところ維持費の割を超えられる見通しがないため見送っています。 - 自転車(△)
維持費は最小ですが、登坂や遠出には限界があります。生活の足として使うには、時間効率が極端に悪化すると思われます。
- 軽自動車(○)
3. 国民年金は払う(評価:△)
- 選んだ理由
現時点では「世間体」や「老後の生活費」という安心とのトレードオフとして、支払うことを選択しています。ただし、支出全体の約半分を占める金額の大きさは非常に悩ましいです。 - 見送った選択肢
- 全額免除申請(○)
現状の固定費を半分にできる最強の選択肢です。免除しても老後に半額分は支給されます。今後検討する余地はあります。 - 全額免除申請かつNISA投資(◎)
経済合理性を考えれば最もお得だと思います。しかし採用していません。弱者救済の枠組みを能動的に利用して私益(投資)に繋げる安易な制度ハックには抵抗感があります。制度の趣旨を尊重するなら、選択するのには気が引けます。
- 全額免除申請(○)
その他の可能性
-
食費を畑や物々交換で賄う
本格的に畑をすれば、年間3〜4万円程度の削減が見込めるのではないかと思います。ただ土地の日当たりは非常に限られるので、今のところ鹿や猪の有害捕獲によって得られる報奨金で賄う方針です。ジビエ肉を米や野菜と物々交換する方向もありかもしれません。 -
光回線をモバイル回線に集約する
年間2万円ほど浮くと思いますが、引き換えにIT系の作業環境や動画視聴によるポイ活などが制限されてしまいます。通信環境を削ることは、現代における文明の享受に直結するため、現状は維持する方針です。遠出が多くなるなどで、今後変更する可能性はあります。
まとめ
住居コストをゼロに、移動を原付二種に、食費はジビエで抑える。生存の基盤は月2万円足らずです。社会保険料を含めても月4万円弱の収入があれば、この生活は継続できます。